診察を早めに受けて早期発見

診察を早めに受けて早期発見 小児眼科では、3歳になればある程度の検査を受けられるようになります。万が一眼病を発症したとしても、早期に発見ができれば治療できます。子どもが3歳になったら、小児眼科で定期的に検査を受けるようにし、眼の健康に気を遣うようにするべきです。
子どもの眼病は、一見するとわかりづらいものばかりです。しかし外見から判断するのが難しくても、普段の行動から気がつくことはできます。たとえばテレビを見るときに画面に近づくようになった、目を細める回数が多くなった、字が見づらそうといった行動を起こすようになった場合、目になんらかの障害を抱えている可能性が高くなります。子どもの様子に違和感を感じた場合は、すぐに小児眼科で診察を受けましょう。定期検診や早めの診察を心がけることで病気の早期発見につながり、治療や訓練によって回復させることができます。子どもの目の健康を守るため、親は常に気を配って子どもの様子を観察しておくようにしましょう。

精密屈折検査で使用する小児眼科の目薬とは

精密屈折検査で使用する小児眼科の目薬とは 人は、眼の中の筋肉の働きでレンズの厚さを増してピントを調節しますが、遠視・近視・乱視の度は調節を休ませた状態でわかります。しかし、子供はこの調節を休ませるのが不得手なので、そのまま視力検査をしても正確な屈折度を測れません。そこで、調節を休ませるために小児眼科では目薬をさして調節力をなくし、精密な視力検査を行うのが一般的です。
まず、サイプレジン点眼薬を使う場合は、小児眼科で10分おきに2回点眼し、2回目終了から50分後に視力・屈折検査をして終了です。さした後の症状は、近くの物がぼやけて見えにくい状態が10〜24時間ほど続き、まぶしい状態が2~3日ほど継続します。次に、アトロピン点眼薬を使用する場合は、家庭で朝と夜の1日2回に分けて7日間点眼し、8日目に小児眼科へ通院して視力・屈折検査をして終了です。さした後は、近くの物がぼやけて見えにくい状態とまぶしい状態が2~3週間ほど続きます。なお、副作用として、まれに顔が赤くなって発熱することがあるので、この場合はすぐにさすのを止めて医師の指示を仰ぐようにしましょう。